第一期スナック研究会の記録
2015年10月から始動した「日本の夜の公共圏」研究会・・・通称「スナック研究会」は、さる2016年7月30日、無事に第一期の最終回を迎えました。お忙しい中、日程調整を含む諸々にご協力頂いた関係各位やゲストの皆様、そして毎回の会場をご提供頂いたお店の方々には心より感謝致します。
おおむね月例で開催された研究会の概要は下記の[記録]の通りですが、今後は2017年早々を目処に本研究会の成果を書籍として刊行すべく、各自による執筆活動へとフェイズを移行させてゆくこととなります。
成果物の公刊については既に引き受け出版社も決まっており、基本的に下記の各自の報告を原稿化したものに加え、外部からのゲストなども加えた形での座談会なども収録出来ればと考えている次第です。
なお、幸い、サントリー文化財団様からは、2016年8月以降に関しても、継続して研究助成を採択して頂くことになったので、今後は上記の成果物の編纂に加え、公開のものも含むゲリラ的?活動も展開したいと考えています。この点については、随時、スナ研サイトにてお知らせさせて頂きますので、引き続き乞御期待をば。
[第一期スナック研究会(2015から16年)の記録]
■ 第1回(10月24日)
「スナック研究事始め」(谷口功一・首都大学東京・教授・法哲学)
■ 第2回(11月21日)
「「夜の公共圏」と本居宣長」(高山大毅・駒澤大学・講師・漢文学/思想史)
■ 第3回(12月19日)
「近年のスナックの動向とスナックにまつわるデータ」(ゲスト講師:平本精龍様)
■ 第4回(01月26日)
「「社交」とスナックをめぐる雑感」(苅部直・東京大学・教授・日本政治思想史)
■ 第5回(02月20日)
「夜遊びの適正化と平成26年風営法改正」(亀井源太郎・慶應義塾大学・教授・刑法)
■ 第6回(04月30日)
「スナックと行政―規制対象としての実態と振興対象としての可能性」(伊藤正次・首都大学東京・教授・行政学)
「スナック・風適法に関する人権論からの一考察」(宍戸常寿・東京大学・教授・憲法学/情報法)
■ 第7回(06月18日)
「「会」の時代-あるべき社交の形をもとめて」(河野有理・首都大学東京・教授・日本政治思想史)
「日本の宴席と文化」(井田太郎・近畿大学・准教授・日本文学)
■ 第8回(07月30日)~第一期、最終回
「スナックの政治経済学—「夜の公共圏」の立地と機能」(荒井紀一郎・首都大学東京・准教授・政治学)
※ なお、以下の本研究会のサイトの方でも、研究体制等に関する情報提供を行っておりますので、そちらもご参照下さいませ。
今後もスナック研究会を宜しくお願い致します。
2016年8月1日
代表・谷口功一 記