第4回スナック研究会を開催しました
2016年1月中に、第4回研究会を開催しました。
今回の報告者は、苅部直先生。お題は「スナックと「社交」」で。いつも通り、小一時間ほどの報告のあと、活発な質疑応答が交わされました。
報告では、スナック(バー)が、草創期には所謂「不良の溜まり場」あるいは「ディスコ」的なものだったのでは?という話から始まり、庄司薫の『ぼくの大好きな青髭』(1977)や柳田國男、はたまたマイケル・イグナティエフまで、古今東西をまたにかけた興味深い議論が展開されました。
或る種の「スナック小説」としての『ぼくの大好きな青髭』という切り口は、とても面白かったのですが、この点については最近刊行された御厨貴・山岡龍一編『政治学へのいざない』(放送大学テキスト)の第6章~10章・苅部先生ご執筆部分に庄司薫の一連の作品についての言及があり、こちらも大変面白いので、ぜひ、どうぞ。書誌情報がウェブ上で出ないので、以下を参考までに。
当日は、たまたま研究会代表の谷口が誕生日だったこともあり、会場を提供して下さっているスナックの方から、お花やケーキなども頂いてしまい、恐縮でした(ありがとうございます)。
なお、同じく1月中に大阪のサントリー文化財団に参上して、本研究助成の中間報告を行い、報告後、せっかくなので北新地の盛り場をめぐって帰京したのでありました。
というわけで、今年もスナ研を宜しくお願い致します。